農業科果樹類型 冬ブドウ「紫苑」に関する取組み発表!

    6月22日(金)岡山県学校農業クラブ主催のプロジェクト発表岡山県大会に農業科3年生7名(浅野真弥・三宅海琴・遠山愛佑菜・中山椋太・山脇千鶴・吉岡涼太・矢吹聡依)が出場し、数年前から栽培に取り組んでいる11月収穫の冬ブドウ「紫苑」の栽培研究と新しいビジネスについての発表を行いました。タイトルは、“冬ブドウ「紫苑」で新しい農業を 〜栽培技術の研究と新ビジネスの開発〜で発表時間は10分間です。
   以下発表の概要です。
本校では紫苑を平成25年に8本導入し栽培しています。私達はこのブドウの栽培を学びながらより高収入の体験型ビジネス、つまりお客さんに栽培を6月の枝管理から収穫までを定期的に体験してもらいというものです。
    その取組みをするにあたって栽培面で2つの課題をクリアする必要がありました。一つは枝が折れやすい特性にどのように対応するか、そして他の品種に散布するボルドー液(農薬)の薬液の飛散により果実が汚れるのをどのように防ぐかである。
   一つ目の課題は、芽飛びを起こした部分に枝を沿わせて補強する添え枝を行うことで解決できました。農薬の付着については薄袋又はポリ袋を使えば、果実の着色を損なうことなく防げることがわかりました。
   次に体験型ビジネスについてですが、「家族deブドウ栽培プロジェクト」と名前をつけ、チラシを配布し、参加者を募集しました。昨年度は4家族の参加があり、さいばいきかんに5回体験をしていただきました。そしてこの企画について参加者にアンケートを取って適正な参加費について算出しました。すると亜主枝当たり2万円ということでしたので市場出荷の1.5〜2倍と有利なことが分かりました。今年は、近隣の小学校に協力を頂いて第2弾の「家族deブドウ栽培プロジェクト」に取り組んでいます。現在ジベレリン処理2回目が無事終了し、ブドウの成育は順調です。
  私たちは活動を通してブドウ栽培の技術を学びました。その中で肥料や農薬散布のような数学の力が必要であったり、思わぬ学力が必要であることもわかりました。案内状を書く力、人前で説明する力、記録し考察する力など国語の力も必要です。私たちはこうした力を授業で身につけ、ブドウ栽培の技術を向上させ、いつか自分のブドウ園で新ビジネスに取り組みたいと思います。

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