企業と連携したスマート農業に関する授業

興陽高校農業科では、JA共済連からの支援を受けてスマート農業についての学習プログラムを実践しています。この度、協力をいただきましたヤンマーアグリジャパンとファームアイのホームページに一連の取り組みが紹介されました。ココをクリックすると見ることができます。御指導いただきました皆様に感謝申し上げます。

さて、いよいよ来月には稲刈りのシーズンを迎えます。天候に恵まれることを願うとともに、豊かな実りを期待しております。高校所有のドローン Mavicpro2を使って空中観察をしながら適期に収穫したいと思います。

環境制御ハウスにレタス定植 実験が始まりました

9月19日、農業機械科3年生が課題研究で取り組んでいるスマート農業の実験が始まりました。レタスを定植し、自動かん水装置を設置しました。遠隔地からのモニタリングと制御の実験を実施します。実習の様子はココをクリックすれば見ることができます。

農業機械科の環境制御ハウスが完成!

農業機械科の3年生が、課題研究で環境制御ハウスを製作しています。この実験用ハウスでは、汎用性コンピュータであるラズベリーパイを使って、遠隔地からのモニタリングと制御の実験を行います。センサーで測定する環境データーは、温度、湿度、水分量、照度で、サイドカーテンの開閉と潅水用電磁弁のon off を制御することができます。9月末にはレタスの苗を植えて栽培実験を開始します。遠隔地からは、スマホやタブレット用アプリBLYNKを使って、モニタリングと制御を行い、管理作業の省力化に挑みます。なお、9月13日のハウスを作る実習の様子は、ココをクリックすると見ることができます。

リモートセンシング結果説明 興陽高校の水田を分析農業科

9月10日、農業科3年生作物類型の生徒達を対象に、興陽高校の水田のリモートセンシングの結果についての説明会がありました。(株)ファームアイの山村氏より、リモートセンシングの原理や得られるデータの活用について分かりやすい解説があり、本校水田の現状を把握することができました。学校では、この結果を来年度の施肥計画等に生かします。この勉強会の様子はココをクリックすれば見られます。なお、ファームアイが、令和元年度にリモートセンシングを実施した水田の面積は、全国で3000ha、岡山県では150haと大きく増加したとのことです。

ドローンで農薬散布

8月26日、興陽高校の水田では、ドローンによる農薬散布を農業法人「国定農産」に依頼して実施しました。本校のOBで国定農産の若手パイロットの加藤さんが、ドローン(農業用マルチローターMGー1)を操縦し、約6haに殺菌剤(モンカットラブサイド20フロアブル いもち病と紋枯病 8倍液)+ 殺虫剤(アプロード スタークル ゾル ウンカ類ツマグロヨコバイ カメムシ類 8倍液) +殺虫剤(ロムダンエア コブノメイガ ニカメイチュウ 16倍液)の混合液を散布しました。1haに掛かる時間は約10分程度、効率のよい農薬散布でした。ココをクリックするとその様子を見ることができます。なお、タブレットを使ってアグリノートに農薬散布の記録を行いました。

環境制御装置をハウスに設置しました。

8月26日、農業科野菜ハウスに環境制御装置(アルスプラウトシステム)の設置とセットアップが完了しました。換気扇と温風暖房機の自動制御のみを有した雨よけハウスにこの装置を設置し、サイドカーテンや内張カーテンの自動開閉と自動潅水装置を追加することで、ハウス内の温度、湿度、日射量、土壌環境、炭酸ガス濃度を測定し、外部気象データの風情報や感雨なども考慮しながら最適な栽培管理を行うことが可能となりました。つまり簡易ハウスが、高機能のガラス温室並みの栽培管理ができる機能を持ったことになります。従来の雨よけハウスの管理作業では、経験と勘に頼ることが多く、潅水や換気のタイミングが遅れることや温度が上がり過ぎたり下がり過ぎたりすることもありましたが、最適化を進めることで篤農家レベルの栽培管理を実現できる可能性があります。しかも遠隔地からハウス内の状況をいつでも把握でき、制御することができるので複数の施設を効率よく活用することができるようになります。9月からのトマト栽培で活用していきます。※アルスプラウトシステムはワビット社とサカタのタネが共同して販売提供しているシステムです。

ドローンでイネの生育状況を分析(リモートセンシング)

8月6日、株式会社ファームアイに依頼して興陽高校の水田を分析していただきました。ドローンを使って30m上空から特殊なカメラで撮影し、地力や生育ムラの分析を行います。1haを約8分で撮影することができます。約1時間でイネを作付けした14ha全体を撮影する予定でしたが、あいにく今日は台風の影響で途中中断することとなりました。今週中にすべての撮影を完了させ、9月にはその分析結果をいただき、今後の栽培管理に役立てる予定です。今日の様子は、ココをクリックすると見ることができます。なお、この取り組みはJA共済連の支援を受けて実施しています。